ワタシの勘は鋭い
冬。
気づけば朝晩冷え込む季節。
街はクリスマスで埋め尽くされていた。
「ねぇ、マヤはさ、ハルのどこが好きなん?」
アキが不思議そうに聞く
「うーん、どこがっていうか、一緒に生きていきたいひとっていうか...」
「あーあーあー、惚気始まってもーた」
がははっと笑うアキが
「でもふたりが幸せそうで嬉しいで。よかったやん、本当に。もう3人で会えなくなるなんて俺も嫌やったし...」
いつもいつも私たちを仲直りさせてくれるのはアキだ。
「アキ、ありがとう...」
「ふたりのキューピッドは俺やな!」