王子なドクターに恋をしたら
「みんな~飲んでる〜?」

「飲んでるよ〜」

「きょーはありがとね〜!」と上機嫌の明日美があたしと美奈子に抱きついてきた。

「明日美もう酔ってる?橋爪さんが困ってるよ?」

明日美の後ろにいた旦那さんは苦笑い。
調子に乗って飲んだもんだからごめんね?と謝っていた。
いえいえ、なんて言ってると座った目であたしを見据えた明日美がとんでもない事を言う。

「ねえちゆきぃ〜何で高槻先生のとこ行かないのお〜?」

「へえっ!?」

「あんまり油断してると先生誰かに取られちゃうよ~?」

「な、なんで…」

「明日美やっぱり酔ってるよ、目が座ってるもの」

あたしが呆然としてると、一緒に聞いていた美奈子が苦笑いでフォローしてくれる。

へっへ~と笑った明日美は橋爪さんに引き剥がされ「そ、そろそろお開きの時間だね」と申し訳なさそうに言ってそそくさと明日美を連れて行ってしまった。

明日美があんなことを言うなんてドキッとした。
美奈子も「冗談キツイよね~自分の結婚式で浮かれ過ぎ」なんて笑ってた。

その時の事を後で明日美に聞いたけど案の定酔って何を言っていたか忘れていた。

< 135 / 317 >

この作品をシェア

pagetop