王子なドクターに恋をしたら
沈黙のエレベーター内。
気まずい雰囲気の中、伊藤先生と目が合ったけど逸らされた。
さっきあたしに散々言った幸田先生もあたしに見向きもしない。
あたしに怒ってるらしい和泉くんはあたしの前に立っている。
和泉くんの隣にいる相馬先生との間にも微妙な空気が流れ、あたしは居心地悪くて早く地上に着かないかと階表示の数字を睨んだ。
視線をずらせば、後ろから見ても和泉くんと相馬先生はお似合いってわかる。
周りがおぜん立てしたくなるほど二人の仲は良好だったんだろう。
なのになぜ、二人は別れたの?
和泉くんは何故、あたしを選んだの?
腑に落ちないことがいっぱいで、あたしの中に疑問がぐるぐると渦巻いていく。
最速が自慢だというエレベーターが遅く感じた。
やっと扉が開き、先生方は駆けていく。
「和泉くん?」
相馬先生が振り返り行こうとしない和泉くんを呼んだ。
「すいません、先に行っててください」
「おい!彼女に気使ってる場合じゃないぞ!」
幸田先生の怒号が飛ぶ。
「ちょっとくらいいいでしょう!」
珍しく大きな声を出す和泉くんにみんなびっくりして立ち止まった。
「和泉くん、行って。一刻を争うんでしょ?」
「ちゆ…さっきの、見てた?」
眉をハの字にして困った顔をする和泉くんに、あたしは廊下での相馬先生とのことだってわかった。でも、気付いてないふりをする。
「何の事?ほら、早くしないと」
「ちゆ、誤解しないで、さっきのは…」
「患者さんが待ってるんでしょ?和泉くんが助けないと!」
「ちゆ…」
気まずい雰囲気の中、伊藤先生と目が合ったけど逸らされた。
さっきあたしに散々言った幸田先生もあたしに見向きもしない。
あたしに怒ってるらしい和泉くんはあたしの前に立っている。
和泉くんの隣にいる相馬先生との間にも微妙な空気が流れ、あたしは居心地悪くて早く地上に着かないかと階表示の数字を睨んだ。
視線をずらせば、後ろから見ても和泉くんと相馬先生はお似合いってわかる。
周りがおぜん立てしたくなるほど二人の仲は良好だったんだろう。
なのになぜ、二人は別れたの?
和泉くんは何故、あたしを選んだの?
腑に落ちないことがいっぱいで、あたしの中に疑問がぐるぐると渦巻いていく。
最速が自慢だというエレベーターが遅く感じた。
やっと扉が開き、先生方は駆けていく。
「和泉くん?」
相馬先生が振り返り行こうとしない和泉くんを呼んだ。
「すいません、先に行っててください」
「おい!彼女に気使ってる場合じゃないぞ!」
幸田先生の怒号が飛ぶ。
「ちょっとくらいいいでしょう!」
珍しく大きな声を出す和泉くんにみんなびっくりして立ち止まった。
「和泉くん、行って。一刻を争うんでしょ?」
「ちゆ…さっきの、見てた?」
眉をハの字にして困った顔をする和泉くんに、あたしは廊下での相馬先生とのことだってわかった。でも、気付いてないふりをする。
「何の事?ほら、早くしないと」
「ちゆ、誤解しないで、さっきのは…」
「患者さんが待ってるんでしょ?和泉くんが助けないと!」
「ちゆ…」