王子なドクターに恋をしたら


「誕生日おめでとう千雪!」

「ありがとう明日美!」

仕事がおやすみの今日はあたしの25回目の誕生日。
明日美がバースデーケーキを持ってうちに遊びに来てくれた。

よいしょっとソファーに座った明日美は大きなお腹を愛おしげに撫でた。
もうすぐ9カ月になるお腹はパンパンで今にも生まれてきそう。
もう重くて大変で…と言いながら幸せそうに笑う明日美は誇らしげな母の顔をしていた。
叶ちゃんもそうだけど、華奢な体で大きなお腹を抱えてすごいなあって思う。

「母は強し、だなあ〜」

「なあに?突然」

「ん?なんかお母さんてすごいなあとしみじみ思っちゃって、あたしにはできそうにないから尊敬しちゃう」

「何言ってるの、千雪もいずれお母さんになるのよ。先輩ママであるあたしが手とり足取り教えてあげるからね!」

生き生きとした明日美の笑顔が眩しいな。

「あたしがお母さんか…。なれるかな…」

「千雪…」

ついしんみりしたことを言っちゃって明日美を困らせてしまった。
明日美を前にすると弱音が出ちゃってだめだなあたし。

「ケーキ食べよ!美味しそう!」

「だ、ダメダメ!ちゃんとろうそく立てないと!」

気を取り直してキャッキャッとはしゃぎながら二人だけのバースデーパーティーを楽しんだ。

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