王子なドクターに恋をしたら
「明日も、逢えないかな?」

「え?」

「明日、休みなんだ。だからこの町を案内してくれたら嬉しいな…と思って」

和泉くんを見ると照れてるのか頬をぽりぽり掻いて視線が彷徨っていた。
嬉しい!嬉しいけど…

明日は日曜日。
病院は休みだろうけど、お店は書き入れ時で忙しい。
どうしよう…行きたい、でも、お店を放っておくこともできない。
返事を迷ってると、無理にとは言わないけど、と残念そうな声が聞こえる。

「あの!わかんないけど。お店休めるかお母さんに聞いてみるね」

家に入ってお母さんに聞いてみよう、そう思って踵を返そうと思ったら繋がれた手が引き留めた。

「いいよ後で。その代り連絡先交換しよう。後で行けたら連絡して?」

「う、うん」

そうして、手は離れ、あたしたちは連絡先を交換した。
スマホに和泉くんの名前が載ってなんだか嬉しくて感無量。

じゃあ後で、と和泉くんは帰って行き、あたしは急いで家に入った。
まだ健在のこたつの前でお風呂上りのお母さんと晩酌してるお父さんの前に意を決して座った。

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