終わらない恋を、キミと。
「朔には、かつおの他に唐揚げ丼作るよっ!」
「……結香…」
「だからもう泣かないのっ!殺意も消してっ!ねっ?」
そう言うと結香はパタパタとキッチンの方へ急いで向かい、早速調理に取り掛かってしまった。
「…あや姉」
「…グレーだわね…」
さすが俺の姉。俺の言いたいことを解ってくれてるらしい。
「キャツがいる学校に通わせるのはリスクが有りすぎるわ…。朔、アンタから『朔ガールズ』に結香の護衛とキャツの監視をお願いできるかしら…」
「結香の学校にもガールズはいるから問題ないと思うよ」
「有能でモテる弟を持って姉ちゃんは幸せ者だわ」
「任せてよ。…何がなんでもアイツに結香を渡してたまるか…っ!」
「朔っ!!」
「あや姉っ!!」
今朝の事で解ったと思うけど、あや姉と俺の連携は凄い。
見てろよ、あの野郎。
あや姉とかたく手を握り、俺はヤツを思い出し
ホクソ笑んだ。