お見合いは未経験
「真奈?」
「はい。」
ダイニングの入口に風呂から上がってきた貴志が立っていた。

「プレゼントって、それ?」
真奈をじっと見ている。
「ええ。」

はーっ、全くあの2人は、とか貴志が呟いているのが聞こえたけれど、真奈にはよく分からない。
そう言えば、よろしくと伝えてとか何とか……。

「それ、キッチンで使うんじゃないよ。」
「え?!家事を頑張って、ということでは…」
「ないんじゃないかなぁ、そのデザイン。」
「あの、では…どこで…」

「別に僕は、ここでもいいけど?」
そう言って、貴志はふわりと真奈の頬を撫でる。

「ねぇ?真っ白だよね。お料理したら、汚れちゃうかも。もっと別のことに使って、ってことじゃないかな?」

別の……?
「そう。例えば寝室、とかね。」
貴志に耳元で囁かれる。
真奈は真っ赤になっていると思う。
頬がすっごく熱い。

「ん?気付いた?」
ふふっと笑う貴志に、もうどうしていいのか、分からない。

「真奈、明日は僕も休みなんだ。」
戸惑っている真奈にそう囁きかけて、貴志は真奈を抱き上げた。
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