私達には、関わらないで!!
8章

···謝罪


ソライルで、仕事していると·····

「ちょっ、ちょっ、大変
    大変よ、見て!みて!!」
と、今日はお休みのゆかりちゃんが
ソライルに走り来んできた。

お客様は、まばらだったから
驚きながらゆかりちゃんを見ていると
奥の部屋に連れていかれ
テレビを付けられた。

そこには······

悠真を真ん中に五人の
スーツを着た男性が映っていた。

テロップには、
« 石川財閥不正謝罪会見 »
と、書いてあり。

記者からの質問に答えていた。
厳しい質問も飛んでいたが
どの質問にもきちんと答えている。

悠真の回りの人達は、
石川の各々の社長さん達みたいだ。

最後に····
「我が石川財閥は、今後も
不正などに加担する事なく
クライアントの皆様と
石川関連で働かれている社員
およびそのご家族の方々の為に
精進して参る所存でございます。
この度は、誠に申し訳ございませんでした。」
と、悠真が頭を下げると
後の4人も一斉に頭を下げる。

そして、一番最後に頭を
あげたのも悠真だった。

記者の人の中から
頑張ってください····
負けないで下さい····
の声もあり
悠真は、
「ありがとうございます。」
と、一人一人に頭を下げていた。

「株価も暴落するだろう
売り上げも下がるだろう
だけと、彼なら大丈夫だ。
きっと、直ぐに立て直すよ。」
と、いつの間にか隣に来ていた
伯父さんに肩をポンポンと
されて、大きく頷いた。

仕事を終えて陽菜乃を迎えに行き
食事をしてお風呂に入る

悠真から
《ごめん、今日は電話できないから
陽菜乃に謝っておいて。》
と、LINEが来ていた
《くれぐれも無理はしないで。》
と、LINEを返すと
《ありがとう。》
と、返信された。

陽菜乃は、パパからの
電話がないことに寂しがっていたが
「お仕事だもんね。」
と、言ってくれた。
我慢する我が子がたまらなく
愛しい。

今は、後処理に追われているだろう
悠真がまた、体調を壊さないと
良いが·····と思っていた。
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