罪か、それとも愛か
「ほんと、水上くんの一番は家族よね。夏姫ちゃんと琴羽ちゃんが一番大事」
自分の作戦がうまくいかなかった愛紗はちょっとすねたように呟いた。
普通なら恋人より家族が大事と言われたら反応に困るだろう。
だが、冬輝は何も言わずに淡々と食事を続けている。
恋人に対してあまりに無関心で、可哀想になった琴羽はつい援護するように言った。
「小さい頃からパパもママも忙しくて、冬輝は夏姫と私の面倒を見るのが当たり前になってるだけ。
もしかして、今日もママが私のお迎えと夕飯をお願いしたから、デートより優先したの?ごめんね、愛紗ちゃん」
「あ、いいの。そんな水上くんのことが好きだから。
お家に連れてきてもらえるのも嬉しいし。
それより……琴羽ちゃんってご両親のことパパママって呼ぶのね」
甘く可愛い笑顔を冬輝に向ける愛紗。男じゃなくても、思わずその可愛さにキュンとなりそうだ。
「あぁ、それ、琴羽の特権なんだ。
大学教授で現役外科医。そんなお二人を子どもの琴羽だけが『パパママ』って呼べる。その特権をいまだに行使してるんだよな」
「ふぅん。琴羽ちゃんって意外と幼いのね、見た目とのギャップがかわいい」
「……」
愛紗に対して、琴羽はそれきり何も言わなくなった。
『幼い』と言われたことが気に入らなかったのだ。
両親を呼ぶときだけは琴羽が『子供』でいていい時だ。それを否定されたみたいで面白くなかった。
だが、それを表情に出したりはしない。
自分の作戦がうまくいかなかった愛紗はちょっとすねたように呟いた。
普通なら恋人より家族が大事と言われたら反応に困るだろう。
だが、冬輝は何も言わずに淡々と食事を続けている。
恋人に対してあまりに無関心で、可哀想になった琴羽はつい援護するように言った。
「小さい頃からパパもママも忙しくて、冬輝は夏姫と私の面倒を見るのが当たり前になってるだけ。
もしかして、今日もママが私のお迎えと夕飯をお願いしたから、デートより優先したの?ごめんね、愛紗ちゃん」
「あ、いいの。そんな水上くんのことが好きだから。
お家に連れてきてもらえるのも嬉しいし。
それより……琴羽ちゃんってご両親のことパパママって呼ぶのね」
甘く可愛い笑顔を冬輝に向ける愛紗。男じゃなくても、思わずその可愛さにキュンとなりそうだ。
「あぁ、それ、琴羽の特権なんだ。
大学教授で現役外科医。そんなお二人を子どもの琴羽だけが『パパママ』って呼べる。その特権をいまだに行使してるんだよな」
「ふぅん。琴羽ちゃんって意外と幼いのね、見た目とのギャップがかわいい」
「……」
愛紗に対して、琴羽はそれきり何も言わなくなった。
『幼い』と言われたことが気に入らなかったのだ。
両親を呼ぶときだけは琴羽が『子供』でいていい時だ。それを否定されたみたいで面白くなかった。
だが、それを表情に出したりはしない。