罪か、それとも愛か
ロビーの中央でホテル客を出迎える華やかなフラワーアレンジメント。
その前で五嶋がキョロキョロとしていた。琴羽を見るなり目を輝かせ、大きく手を振った。
「琴羽!すごかったな、今日は驚かされてばかりだよ」
五嶋は琴羽を探していたようだ。
だが。琴羽の目は五嶋を捉えてはいなかった。
五嶋の背後。
目にも鮮やかな黄色のカーネーションとオレンジ色のユリのフラワーアレンジメントに意識を奪われていた。
このホテルに到着した時にも感じた違和感。
一流ホテルなのに一番最初に客を出迎えるロビーの装花を、人の出入りが一番多い時間に手入れしていた。
パーティの招待客がやって来るのをチラチラ見ながら作業していたフローリストの犯人の姿が頭をよぎる。
ーー目立ちたいなら。
大きな被害を出せて、とにかく騒ぎにしたいなら。
パーティ会場だけじゃなく、ホテルで一番効果的な場所に爆弾を仕掛けるはず。
ホテルを利用する全ての人が通るこのロビーなんて最適だ。
犯人の歪んだ笑みが頭をかすめた。
その前で五嶋がキョロキョロとしていた。琴羽を見るなり目を輝かせ、大きく手を振った。
「琴羽!すごかったな、今日は驚かされてばかりだよ」
五嶋は琴羽を探していたようだ。
だが。琴羽の目は五嶋を捉えてはいなかった。
五嶋の背後。
目にも鮮やかな黄色のカーネーションとオレンジ色のユリのフラワーアレンジメントに意識を奪われていた。
このホテルに到着した時にも感じた違和感。
一流ホテルなのに一番最初に客を出迎えるロビーの装花を、人の出入りが一番多い時間に手入れしていた。
パーティの招待客がやって来るのをチラチラ見ながら作業していたフローリストの犯人の姿が頭をよぎる。
ーー目立ちたいなら。
大きな被害を出せて、とにかく騒ぎにしたいなら。
パーティ会場だけじゃなく、ホテルで一番効果的な場所に爆弾を仕掛けるはず。
ホテルを利用する全ての人が通るこのロビーなんて最適だ。
犯人の歪んだ笑みが頭をかすめた。