罪か、それとも愛か
オレンジ色のユリの花言葉はhatred(憎悪)そして、黄色いカーネーションの花言葉は。

「You have disappointed me(あなたには失望しました)」

「おいどうした、琴羽。いくらなんでも五嶋の息子に失礼だろ」

琴羽が凝視しているのは花だというのに、拓人は零次を見てつぶやいたのだと勘違いした。

「そっか、花言葉!
お父さん逃げよう!」

琴羽にその勘違いを訂正する余裕はなかったが、花音が気づいて拓人を誘導してくれた。

「その花から離れて五嶋くん!爆弾が仕掛けられているかもしれないわ」
「え?」

琴羽は、何だか訳がわからない様子の五嶋の腕を力ずくでひっぱった。


琴羽の悲鳴にも似た叫び声に、周辺の人たちは蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。
警察の爆弾処理担当がパーティ会場から慌ててやって来る。
琴羽は零次の腕を掴み、拓人の背後を守りながらホテルの外に出た。



花が置かれていたテーブルの下。
警察によって、ロビーが吹き飛ぶほどの威力がある時限爆弾が発見された。
幸い、発見が早く、爆発は免れた。



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