罪か、それとも愛か


「拓人、花音、琴羽!大丈夫か?」

ホテルの外に避難すると、すでに到着していた翔太が人込みをかき分けて駆け寄ってきた。

「あぁ。俺たちは大丈夫だ」

平時と変わらぬ三人の様子に翔太は心底ほっとした表情を浮かべた。

「そうか、よかった。
何人か気分悪くなってるようだ。そっちは任せろ。医師会の奴らも来てるから。
ん?キミは?真っ青じゃないか」

翔太が琴羽の隣にいた五嶋に気づいた。

「五嶋くん?」
「すみません。なんか、体に力入んなくて」

五嶋がふらりとぐらつく。倒れそうなところを琴羽が慌てて支えた。失神寸前の五嶋は、琴羽に抱きつくようにしがみつく。

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