罪か、それとも愛か
現在冬輝は大学病院に勤務している。
毎日忙しそうで、家にいても洸平や翔太と医療の話をしているか、机に向かって勉強ばかり。
琴羽とは話をすることも少なくなっていた。

冬輝は医師としての道を着実に歩んでいる。

琴羽に一番寄り添う存在だったのに。
生きる世界が違う冬輝の存在は、琴羽から遠ざかってしまったようだ。

おかげで羽を休めることができずにずっと飛び続けている。

仕事をしている時は気にもならないのに、ふとした際に心の奥まで凍るような寂しさに襲われる。
こんな寂しさは冬輝と抱き合えばすぐに消えるとわかっている。でも、余裕のない今の冬輝に甘えることは出来ない。

だからそんな心の弱さを振り切るようにさらに仕事をする。体力だけでなく心もすり減っていく毎日だ。


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