罪か、それとも愛か


花音が強引に冬輝をリビングへと引きずり入れた。

「冬輝は関係ない。帰って」

現れた冬輝に琴羽は驚いて、この場から去らせようとする。
自分の結婚話なんて冬輝には聞かせたくなかった。

「関係ある。私の話を聞いて」

花音は、五嶋からの求婚にぐらつく琴羽に苛立ちを覚えていた。 

ーー琴羽の相手は冬輝くんしかありえない。どうして本人だけがそのことに気づかないのだろう。

花音は一度大きく息を吐き、一気に告げた。


「琴羽、冬輝くんと結婚して。
翔太おじさまの後継者として冬輝くんを一条に迎えましょう」
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