罪か、それとも愛か
※
そう言ってこちらをまっすぐに見た花音の眼に、冬輝は畏怖の念さえ抱いた。
強い意志を秘めた花音の眼は相手を惹き付ける。
まさに王者の眼力。日本経済界に長く君臨する『一条』を背負うにふさわしい眼力だ。
そんな花音の眼が自分の本心を見透かしているように感じた。
『琴羽を幸せに』
花音の想いは冬輝と重なる。
だが、琴羽を尊重してそばで見守る冬輝と、琴羽の為に行動を起こそうとする花音とでは幸せにするという定義が違う。
「冬輝くん、琴羽のことこれからも助けて支えてほしいの。お願い」
『冬輝、いつもありがと。冬輝がいてくれて本当に助かってるわ。琴羽のこと、これからもお願いね。助けて支えてやって』
ーーマコさん?
花音の言葉が、亡くなる前夜にまことが冬輝に託した言葉と重なった。
このところの忙しさから、琴羽が甘えてこないことを気に掛ける余裕さえなかった。
無理ばかりをする琴羽のことだから、とっくに限界を超えているだろう。
だからこそ、気の置けない友人である五嶋とのビジネス絡みの結婚にぐらついているのかもしれない。
ーーマコさん。俺はどうしたらいいですか。
俺からは欲しがらない。俺のせいで琴羽を悩ませることは決してしない。琴羽が求める時に琴羽の望む形で支えていく。
それが琴羽に一番求められている関係だと思っています。
でももし、琴羽が俺を選んでくれて結婚を望んでくれるなら、俺は……。
そう言ってこちらをまっすぐに見た花音の眼に、冬輝は畏怖の念さえ抱いた。
強い意志を秘めた花音の眼は相手を惹き付ける。
まさに王者の眼力。日本経済界に長く君臨する『一条』を背負うにふさわしい眼力だ。
そんな花音の眼が自分の本心を見透かしているように感じた。
『琴羽を幸せに』
花音の想いは冬輝と重なる。
だが、琴羽を尊重してそばで見守る冬輝と、琴羽の為に行動を起こそうとする花音とでは幸せにするという定義が違う。
「冬輝くん、琴羽のことこれからも助けて支えてほしいの。お願い」
『冬輝、いつもありがと。冬輝がいてくれて本当に助かってるわ。琴羽のこと、これからもお願いね。助けて支えてやって』
ーーマコさん?
花音の言葉が、亡くなる前夜にまことが冬輝に託した言葉と重なった。
このところの忙しさから、琴羽が甘えてこないことを気に掛ける余裕さえなかった。
無理ばかりをする琴羽のことだから、とっくに限界を超えているだろう。
だからこそ、気の置けない友人である五嶋とのビジネス絡みの結婚にぐらついているのかもしれない。
ーーマコさん。俺はどうしたらいいですか。
俺からは欲しがらない。俺のせいで琴羽を悩ませることは決してしない。琴羽が求める時に琴羽の望む形で支えていく。
それが琴羽に一番求められている関係だと思っています。
でももし、琴羽が俺を選んでくれて結婚を望んでくれるなら、俺は……。