君と見る空は、いつだって青くて美しい



「希空ちゃん?」


 私が、なかなか返事ができないでいるから、真宙くんが私の名前を呼んだ。


「ねぇ、希空ちゃん、もしかして……」


 え……?

 もしかして……?


「オレと出かけるの嫌?」


 え……。

 えぇっ⁉

 ちっ……違うよっ‼ 真宙くんっ‼

 私、あまりにもびっくりし過ぎちゃって、なかなか声が出なかっただけで……っ‼

 って、それを心の中で言ってどうするのっ⁉

 ちゃんと声に出して言わなくちゃっ‼

 これでは真宙くんに伝わらない……っ‼


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