君と見る空は、いつだって青くて美しい
「ち……違うよ……。真宙くんと一緒に出かけるのが嫌とかじゃなくて、ちょっとびっくりしちゃったの」
「びっくり……?」
「うん。私、男の子から『一緒に出かけない?』って言われたことがなくて……それで……」
「そっかぁ、よかったぁ。オレ、希空ちゃんがオレと一緒に出かけたくないのかなって心配しちゃったよ。違うなら、よかった、よかった。それと……」
「それと……?」
「オレは、希空ちゃんが他の男子から誘われたことがないということを知れてよかったよ」
「……? よかった……?」
「あっ、ううん、何でもない。希空ちゃんは何も気にしなくてもいいよ」
「……?」
私は真宙くんの言っている意味がわからなかった。