君と見る空は、いつだって青くて美しい



 次の日。


 今は昼の休憩。

 私はいつものように桜ちゃんと弁当を食べていた。

 すると。


「麻倉さん」


 クラスメートの田中さんが私のことを呼んだ。


「麻倉さんのことを呼んできてって頼まれて」


 田中さんはそう言って教室の戸の方を見た。

 私も田中さんと同じ、教室の戸の方を見た。


 ……‼

 教室の戸の方を見た瞬間、私は心臓がどうにかなってしまいそうなくらいに驚いた。


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