君と見る空は、いつだって青くて美しい
なぜなら、教室の戸のところには、黒川さんとその仲間たちがいたから。
どうして黒川さんが……?
話は、あれで終わっているはず。
それなのに、どうして……。
そう思った私の心の中に、小さな嵐が生まれ始めていた。
そして、それがどんどん大きくなっていく。
大きくなった嵐は、私の心の中をパニックにさせる。
今……。
今、一番会いたくない人が私のことをまた呼んでいる。
今度は一体何の用?
もう何も話はないはずなのに。
どうして……。
どうして私に関わってくるの……‼
私はそう思ったけれど、黒川さんのところに行かなければ、私のことを呼びにきてくれた田中さんに申し訳ない。
私は田中さんに「ありがとう」と言って、席を立ち、ゆっくりと黒川さんたちの方へ歩いていった。