ひとりぼっちの王子
「ねぇ、晴加。
あのイケメンこっち見てるよ!!」
「え?ホントだ」
門に向かっている私達。
友達が、また興奮して言った。

確かに、明らかに私達を見ている。
何で?


え………
イケメンがこっちに来る!!


「━━━━━ねぇ君が、九条 晴加ちゃん?」
「え?あ、はい///」

「突然ごめんね。僕、若王子 利玖っていうんだけど………
君のお兄さんの上司って言ったらわかるかな?」

「あ、お兄の。
何か?」

「ちょっと話したいことあって。
少し時間ある?
お友達もごめんね。ちょっと晴加ちゃん借りるね!」

「あ///はい///
どうぞ、どうぞ!」
まるで差し出すように、友達は私を押した。

「じゃあ、行こうか。
この近くの公園でいいかな?
それとも店がいいなら、カフェでもいいよ」
「いえ、公園で大丈夫です///」

私達は、近くの公園に向かった。


それにしても、カッコ良すぎる……!

芸能人かってくらいに!
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