ひとりぼっちの王子
「若王子さん!
持ってきました!
これ、ですよね?」
茶封筒を渡す。


「うん!これ、これ!
ありがとう!!」

「━━━━━!!!?
え……?あ、あの……」
満面の笑みで笑って、若王子さんが抱きついてきた。

「あ、ごめんね。つい嬉しくて!
じゃあこの事は二人だけの秘密ね!」

そう言って私の頭をポンポンと撫で、去っていった。







この時はまだ知らなかった━━━━━



この人が、お兄の大切な空羅ちゃんを奪った人だったなんて………
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