ひとりぼっちの王子
若王子 利玖side
「やっと邪魔者がいなくなったね……!
姫……おいで?」
微笑み腕を広げ、姫が来るのを待つ。


来ない━━━━━


「ほら、早く!!
姫!!おいで!!?」

来ない━━━━━


「姫!!?」



「嫌!もう解放して!!」
姫が首を横に振り、声を荒らげる。



━━━━━━はぁぁ!!?



「━━━━━いいの?そんなこと言って。
だったら、姫の大好きな晴加ちゃんを地獄に落とそうか?」


「え…?
や……それだけはやめて!!」
目を見開き、首を横に振る。


「でしょ?
だったら、おいで?」
しぶしぶ俺の胸の中に来る、姫。


俺は力一杯、抱き締めた。
もう離れないように━━━━━━━

「く…るしい。利玖…」
「ダメ!お仕置き!
俺を拒んだ罰!」





「姫が今まで通りお利口さんで俺に愛されてれば、俺は大人しくしてるよ!
ただ、さっきみたいに拒んだら………わかるよね?」

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