ひとりぼっちの王子
藤堂 空羅side
あぁ……そうか………

こんな風にしーちゃんを脅して………



ごめんね…しーちゃん、晴ちゃん。

大丈夫だよ?
二人は、私が守るよ……!!




「姫…愛してるよ…」

そう言って私の頭を撫でる。
私はまた感情を、殺す━━━━━━━




「私も……好き…だよ……
私には利玖だけ………」


私は、呪文のように呟く。




そしてまた、人形のように利玖に愛されるのだ。







しーちゃん、晴ちゃん。

どうか幸せになって━━━━━━━
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