今夜はずっと、離してあげない。




そんなに目に見えてひどいかな……。多少粗雑になってるのは否めないけど、それは千住サマが流すのうまいってだけで。

あと、私は朝水くんとほとんど会話なんてしないから、正直千井より朝水くんと距離置いてる感はある。




「………、なんか、千井っていじり甲斐がある?というか、」

「薄々感じてたけど、僕いじられてたの?!」

「……たぶん、凛琉も?」

「だろうね!!!」



そこは即答なんだ。

凛琉も千井の反応を面白がってた節があるし、たぶんそうだとは思う。




「それに、千井には多少愚痴っても千住サマみたいに過剰に心配されないから、ちょうどいいというか」

「僕は一体マオマオのなに……?」

「……………、ストレス解消人、みたいな?」

「もう僕泣いていい?」




面倒だからやめて、とこれまた抑揚のない声で言うと、やっぱ泣く〜!!と、近くのテーブルに突っ伏した。



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