今夜はずっと、離してあげない。
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「ま、マオマオ、昨日はごめんね……。ぼくは無神経でした。あれはその、言葉の誤りというか、別に探ろうとか思ってなくて、ただふたりが心配でね……」
「いや、私は別に気にしてないけど、伽夜がいる前ではそーゆー発言は控えた方がいいと思うよ、ほんと」
「これからぼくの口からそーゆー発言が飛び出して来ようとしたら、ぼくをアッパーでもして止めてね……」
「それは実行しかねる……」
あの無神経を極めたような言葉を落とされた、翌日。
その言葉を放った張本人が涙目で謝罪してきた。それも、朝一番に。
めちゃくちゃこわかったんだろう。
まだすこし覇気がないというか、いつもより元気がないから。
ちなみに、今この場に伽夜はいない。
伽夜とは毎朝別々の時間に出ているため。
私が先に出て、伽夜が後に出るよう居候として滞在することを許可した日に決めていた。
「もうヤダ……。教室いきたくない……。ちずこわいよおおおお、マオマオおおおおっっ」
「それは完全に自己責任」