御曹司、家政婦を溺愛する。
「高校の頃から、お前が気になってた。今は、どうしようもなく……お前を、愛している」
そう言って、箱を開けた。
目の前に眩しく輝く、大きなダイヤの指輪。
──覚悟って、まさか、プロポーズだったとは。新堂くんの好きな人が……。
あれのあれよと進んでしまう新堂隼人のペースに、私の心臓はバクバクしてるし、気持ちは追いついていないけど嬉しい。
一粒ダイヤの指輪が、震える私の指にはめられていく。
モニターにも手の部分が映っているらしく、その薬指の指輪に彼がキスを落とすと、更に歓声が起こった。
「さて、自分勝手ではありますが、婚約を結んだ僕たちはこのままもう少し二人の時間を過ごしたいと思います。今日はみなさんに労っていただくために、サプライズゲストをお招きしています。心ゆくまで楽しんでくださいね」
と、新堂隼人は笑顔で手を振り、カメラの電源を落とした。
「よし。これで俺の出番は終わったから、あとは進行役と実行委員に任せればいい」
と言い、笠松さんに着陸をお願いした。