惚れたら最後。
「あはは、憂雅がしゅんってしてる!」

「笑うなよ流星。絆もひっそり笑ってんじゃねえ」



ムッとしてふたりを睨む憂雅さんだったけど、心なしか口元は笑っている。



「ま、いいや。手放しに笑えるって幸せなことだよな。
流星、星奈、ランドセルの中見てみたか?」



憂雅さんは子どもたちに手の届く場所まで近づいてくると、その手に頭を置いた。



「ランドセルの中?まだ何も入れてないから空っぽだよ」

「あれ?なんかガシャガシャいってる!」



きょとんとして首をひねる星奈に対し、流星はぴょんぴょん飛び跳ねて異変を察知。

ふたりはランドセルを背から下ろして開けると、歓声を上げた。



「わぁぁ、プレゼントが入ってるよ!?なんで?」

「これ憂雅から?開けていい?」

「ああ、開けていいぞ。俺からの入学祝いだ」



ふたりはキャッキャと楽しそうにラッピングをほどいていく。

プレゼントの中身は、流星にはいくつかのゲームソフトと文具、星奈には女児向けのかわいいバックと時計だった。
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