君をトリコにする方法
「ほら、あんたの大好きな幼馴染くんもいるよ」

「や、やめてよ恥ずかしいっ」



おらおら~とからかってくる澪から逃げて、優愛ちゃんの後ろへと隠れる。



「ふふふ。でも男の子の運動してる姿ってキラキラして見えるよねえ」


「た、確かに……」



優愛ちゃんの優しい声につられてチラッと瞬の方を見る。



ちょうどシュートが決まったところで、余計にかっこよく見えてしまった。


思わずじーっと見つめていると、ぱちっと目が合う。


しまった、なんて思ってももう遅くて。



『ばーか』



瞬の口が確かにそう動いて心臓がぎゅっとする。



「えっ何今の」

「わあ~、ほんとに彼氏さんみたいだね」



ふたりがにやにやにこにことこっちを見てくる。



『いやー、実は昨日ノリで告白しちゃって。本当に付き合い始めたんだよねー』


なんて言えないよ!!


ふたりには隠し事したくないのに、言ったら喜んでくれるだろうなって思うのに。


瞬に告白したことも、付き合ったこともなぜか何も言えないまま。



「あ、はは……」



なんて笑ってごまかすことしかできなかった。
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