君をトリコにする方法
「……それって、デートしたらキスしていいってこと?」


「えっ。そ、そういうこと……かな……?」



自分で言っておきながら語尾にはてなマークがついてしまう。


だ、だけどたぶんそういうことだ。


だって物事にはなんでも順序というものがありますし!


うん、きっとそうだ!


ひとりでうんうんと納得していると、瞬が「じゃあさ」と口を開く。



「明日デートしよ」

「えっ!?デート!?明日!?」



びっくりして思わず大声を出すと、瞬は不満そうな顔をする。



「希帆がデートしたらキスしていいって言ったんだろ」


「えっ、た、確かにそうだけど……」



だけどそれじゃまるで……



「……瞬ってそんなに私とキスしたいの……?」



小さくこぼすと、瞬は大きくため息をついた。



「希帆さ、さっきまでのこと全部忘れた?」


「ち、ちがうちがう!そういうことじゃなくて、なんでだろうって不思議に思っちゃって……」


「なんでって……なに、言わなきゃわかんない?」


「い、いえ大丈夫です!」



今日の分のドキドキはもう限界ですと、ぶんぶんと首を振る。




あのとき……私が告白して、瞬も『好き』だと言ってくれたとき。


正直、よく理解できてなくて、実感なんてできてなかった。


だけど付き合ってからこうして瞬の態度が少し変わって、触れ合うことが多くなって。


本当にそうなんだって、やっとちょっとずつ理解できている気がする。


まだ全然慣れなくて、気持ちの整理がついてないけど……
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