君をトリコにする方法
「ねえ瞬」


「ん、なに」


「あのね……私ね、心が追いついてなかったかも」


「どういうこと?」



瞬に聞かれて真面目に向き合う。



「私たち今まで幼なじみの時間の方が長かったでしょ?それに私は彼氏できたことなかったし、瞬と付き合えるのは嬉しかったけど、急に変われなかったというか」



瞬は私の言葉を聞いて、うんとうなずいた。



「つまり俺が性急すぎたってことだな、ごめん」


「あ、いやちがうの!私が不器用すぎたっていうか、不純な動機が災いしたっていうか!」


「は?」


「とにかく私が悪いの!ほんとごめんね瞬」



ぺこりと謝ると、「よくわかんないけどいいよ」と言ってくれた。


胸の中をぐるぐるとうずまいていたもやもやがひとつ解決した気がする。
< 43 / 189 >

この作品をシェア

pagetop