君に決めた💖-――音楽🎶楽団-――
『―――じゃぁ・・・あの人と・・・離婚してくれるの?別れてくれるの?そんな簡単な話しじゃないでしょう?私は・・・貴方に忘れて欲しくないだけじゃなくて・・・寄りを戻して欲しい。そう言っているだけなのに・・・やっぱり・・・今の家庭の方が・・・大事なのね・・・』
『―――当たり前だろう・・・家庭にも・・・色々とあるさ・・・大事なのは・・・気持ち次第だ―――。だから、お前には・・・お母さんは向いてないし、優しさがありすぎるし、それが・・・逆に・・・俺を追い詰めている・・・だから、家庭的な方が良い。そう思ってしまったんだ。あの時、もしもお前の所に行かなかったら、失くしていた感情を・・・取り戻せなかったかもしれない。だから、俺達は・・・とっくに、終わっているんだ・・・俺が言う事は、これさ―――。』
―――由佳・・・さよなら―――
彼女は其の言葉に、ヘナヘナとしゃがみ込むと、ボロボロと涙を流していた。周りは吃驚しており、『―――な・・・何で・・・あんな子・・・』と喚いていた。元旦那に振られてしまい、彼女は其の場から動けなくなり、ずっと泣きっぱなしである。大好きな人から振られるのは辛いが、又、新たに恋人が出来るかもしれない。そう思ってしまい、とある人々から、『頑張れ―――。』と言われてしまった。新しい恋人を作るのも大変であるが、相性のいい人を見付けてみよう、そう思い立つ。彼女はゆっくりと立ち上がると、『―――あの子に・・・負けた・・・理由が・・・分かったわ・・・あの子には・・・正しい思いもあるし・・・超正攻法だからである。』と思った。
『―――あの子・・・あんたの事も・・・応援していたようだし・・・許してやんなさいよ。悪い子じゃないし・・・その子を・・・確かめに来たのでしょう?それで・・・良いじゃない・・・』
―――分かった・・・ありがとう・・・
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