君に決めた💖-――音楽🎶楽団-――

―――あれから、一週間程が経ち、如何しようかと考えていた―――
だけど、クラリネットを吹く気になれない。音楽として、大事な事を落っことしてしまった。それは気持ちの問題であり、まるで追い込みを感じるような、音楽の吹き方をしていた。綺麗な音色を出すには、真心も大事でもある。兄貴の音楽楽団はとても良い所であり、クラリネットを聞く事になった。彼は音楽祭に入ってから、可成りの年月が経ち、世界で一番上手いと、言われそうだった。その時、彼女は川中誠人が言っていた事を思い出した。
『―――お前は・・・技術の上では・・・上手い吹き方だが・・・愛情を忘れている・・・どの作曲家も・・・愛情を持って・・・作曲している・・・それを吹くのだから・・・愛情を持たないと、行けない。』
監督者と川中誠人に言われた事を、思いだしていた。クラリネットの吹き方を忘れないように、吹こうと思っても、確かに、吹いている時、『ピリピリ』しているばかりで、『ワクワク』と言った感情が無かった。それで音合わせにも、立ち会えないようにされていた。その時、ふと思い立つ。
『―――誠人・・・貴方・・・今度・・・クラリネット・・・教えてくれない？私より・・・上手なんでしょ？』
『―――何だ？お前・・・此処の音楽楽団に入りたいのか？』
其の言葉に、彼女はニヤッと笑みを浮かべると、『そうよ・・・貴方の口から・・・入れてくれない？貴方は・・・私の・・・味方でしょう？妹の為に、何かしようとは思わないのかしら？』
其の言葉に、誠人は眼をパチパチさせると、『―――お前・・・どうして・・・分かった？』と問う。真紀は『私は・・・昔から・・・そういうのを察知するのが・・・得意なのよ。』と言った。