君に決めた💖-――音楽🎶楽団-――

―――数刻後-――
ドアが開くと、そこには、真紀の兄貴がいた。兄貴はトロンボーンを吹いているし、今、彼の音楽楽団-――軌道に乗っている。先程、彼女は吉田由佳が勝手に入って来てしまい、彼女は懇願してしまった。由香は泣きながら、自分に別れろと、言って来た。だけど、自分達は本当に付き合っているのか？―――そう思っていた。付き合っている時には、必ずキスしなければならない筈―――。
暫くの間、彼女は泣いていた。浮気されていたのかと思った。
―――私達・・・本当に・・・好き合っているのは、分かる―――
『だけど―――本当に・・・恋人同士であるのか、怪しい所である。いつの間にか、自分達は友達になり、恋人になったのか？』
彼女は今迄、自分達が恋していると、思っていなかった。川中誠人以外は―――彼は彼女と出会い、吉田由佳を振りそうになっていた。その頃、彼女と別れてしまった途端、色気のある女性と出会った。彼等は性格の不一致で、家出をして来た。川中誠人はフラフラと町中を歩いており、とある公園に辿り着いた。そんな中―――公園で下着姿であり、服が無造作にぶっ散らかっているのを見つけた。こんな所に、女性がいた。しかも、襲ってくれと言わんばかりである。どうやら酔っぱらっているようで、起こそうと思っていた。だけど、由香を完全に忘れる事は出来ないし、彼女と重ねてしまった。彼女は『この・・・野郎・・・く・・・く、くや・・・しい・・・』とぼやく。
『―――おい・・・此処で寝ると・・・風邪を引くぞ・・・』
『―――うーん・・・なぁに・・・私と・・・良い事しにきたの？それとも・・・音楽を返してくれる？私には・・・もう・・・残っていないんだもの・・・一人になったし・・・悔しいよぉ。』