君に決めた💖-――音楽🎶楽団-――
『―――好きだよ・・・』
ある日、突然、告白された夢を見ていた。あの日、最初に出会ってから、2人の関係は宿命で決まっていた。愛情表現を間違えると、言葉は刃物になり、相手を失う事も考えられる。仮令、相手を傷つけると、自殺してしまうかもしれないからだ。友達が離れていく。それは―――当たり前だ。
好きだと言われるのは良い事であるが、相手に返す事は『愛している!!』と言うのが、当然だ。
自分で自分の事を可愛いと言っていた時が懐かしく、周りを大爆笑させている事もあった―――。
真紀はとても綺麗なクラリネット奏者になり、あれから、一年が過ぎ去った。彼女達が出会ってから、一年が過ぎ去った。令和三年目の夏休みであり、2人は久々に、何処かへ行こうかと思った。
真紀はとても奇麗に化粧をしており、薄化粧をしていた。更に、彼女は遊びに行く事になった。薄化粧をしており、良い匂いのする香水があり、シュッシュ、と腕と首元に吹きかけてみた―――。
これは中学生の時に、ディズニーで買った香水であり、今でも、きちんと保存してあった―――。
『―――お前は・・・俺も・・・香水・・・付けているのに・・・気が付かないのか?』
其の言葉に、彼女はキッと睨み付けると、『―――貴方・・・浮気しているの?』と問い質した。
『―――だったら・・・どうする?』
真紀は真面目に説いた。此処で別れてしまうには、彼が言っていた、『責任を取る』と言えない。
彼女は『―――何よ・・・貴方・・・私を・・・騙していたのかしら?責任取るって・・・言ったじゃない・・・酷いわ・・・あ・・・其れとも、他に・・・好きな人でも・・・出来たのかしら?ならば・・・今決めて・・・私と・・・別れるか・・・其れとも・・・関係を続けるか?』と言う。あれから、真紀と誠人は両想いになった筈なのに、別れるかどうかの瀬戸際になった。
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