秘密主義の楓くん
焼けた食パンを4等分に切り分け、2個お皿の上に乗せる。
「はいどうぞ。好きなジャム塗ってね」
「ありがとう」
「あっちゃんは何個食べますか?」
「あたちも2個!」
小さな手でピースをして2を表現する。
「はーい。凛太郎くんは?」
「僕も2個」
「はいどうぞ」
2人の前にパンを乗せたお皿を置く。
楓くんと私にはとりあえず1枚を半分にしたものを2個、つまりは1枚分を乗せる。
「残さず食べてね」
「はーい」