秘密主義の楓くん



「そこまで褒めてないよ」



「えっ⁉︎」




真顔で褒めていないと言われ、声がひっくり返ってしまった。




「うそうそ!褒めてるよ」



私の反応が間に受けたような感じだったから、すぐに智美が訂正してくれた。




「そ、なら良いけど」




少し安心して、私は酢豚を一口口に放り込む。





「ん?」



横を見て、智美が首を傾げる。




⁉︎




「あれ⁉︎夏生と楓くん、同じお弁当⁈」




椅子から立ち上がり、結構大きな声を出す。



「ちょっ⁉︎智美!」




慌てて智美を椅子に座らせる。



「しー!しー!」



お願いだから少し静かにしてー!



楓くんにも迷惑かかっちゃうじゃん




「ちょっ、どう言うことよ夏生」





「えっと、これにはいろいろ事情があって…今日の放課後でも良い?」




私の顔を見て、教室を見渡し智美は



「ここじゃ話しにくいことなのか。わかったわ」



少し察してくれたのか、了承してくれた。




< 62 / 70 >

この作品をシェア

pagetop