秘密主義の楓くん
「そこまで褒めてないよ」
「えっ⁉︎」
真顔で褒めていないと言われ、声がひっくり返ってしまった。
「うそうそ!褒めてるよ」
私の反応が間に受けたような感じだったから、すぐに智美が訂正してくれた。
「そ、なら良いけど」
少し安心して、私は酢豚を一口口に放り込む。
「ん?」
横を見て、智美が首を傾げる。
⁉︎
「あれ⁉︎夏生と楓くん、同じお弁当⁈」
椅子から立ち上がり、結構大きな声を出す。
「ちょっ⁉︎智美!」
慌てて智美を椅子に座らせる。
「しー!しー!」
お願いだから少し静かにしてー!
楓くんにも迷惑かかっちゃうじゃん
「ちょっ、どう言うことよ夏生」
「えっと、これにはいろいろ事情があって…今日の放課後でも良い?」
私の顔を見て、教室を見渡し智美は
「ここじゃ話しにくいことなのか。わかったわ」
少し察してくれたのか、了承してくれた。