この、空の下。君に最初で最後の恋をした。

私は、来年もこの景色を見られるのだろうか。

きっともう見ることも聞くこともできないであろう、春の匂いも、風も、音も、全て間近で感じたい。


今の私は、まるで籠の中の鳥のよう。

自由になりたいと、何時も願う。

空を駆けるように走る鳥達。

何処までも行けそう。

私とは正反対だ。



『私も、この鳥になって自由に羽ばたきたい。』



私は、そう思う。
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