やり直せる?

···離婚成立


姉から夫が店に来た話を聞いた。

やり直したい?

それが、あと数年早かったら
喜んでいたかもしれない

だが、あんなに夫との
結婚を推していた
何かあると夫に気遣っていた
拓斗さんが
夫に言った言葉をきいて
びっくりした。

姉は、笑っていたが
私は正直、拓斗さんは、
離婚には反対だろうと思っていた。

両親のいない私達を
親側の気持ちも込めていたのでは
ないかと姉に言われた。

その日、洋介と
姉達のカフェに来ていた。

拓斗さんからは、謝られたが
拓斗さんが悪い訳では
まったくない。
全ては、私と夫の問題だ。
そう、拓斗さんには伝えた。

それから一週間後に
夫・要から離婚届が届いたと。
近野先生は、
「ご主人が金銭面を
心配されてましたが
大丈夫ですか?」
と、言われて
「はい。贅沢をしたいわけでは
ありませんから
問題ないです。
先生、本当にありがとうございました。」
「いえ、私の弁護料はご主人から
頂きましたので、心配ないです。

娘さんとも話をされたらしく
娘さんから叱られたそうです。
大学の費用は済んでいるとの事でしたから
アパート代は、ご主人が支払う事になり
おこづかい等は、自分ですると
娘さんが言われたそうです。
それと結婚したら名字は、変わるから
このまま山本で行くとの事でした。」
と、言われて
義兄も
「近野、済まなかったな。
ありがとう、助かったよ。」
「いいえ、きちんと報酬も頂きましたから
毎度ありがとうございました。」
と、先生。

それからは、五人でワイワイ
しながら、食事をした。

洋介は、
「今からを自分の思うように生きろ。」
と、言ってくれた。
姉・佳英は、
「幸せになりなさい。」
と、言うから
「佳英ちゃん、大好き。」
「うふふっ、知ってる。」
と、二人で。

拓斗さんは、
「ここで一緒に暮らすか?」
と、言ってくれたが
「あ~っ、お義兄さん
それは、遠慮しますわ。
佳英ちゃん、過保護だから。」
と、言うと
「そうだな。」と、拓斗さん
「言える、言える。」と、洋介
佳英は、
「なによ。あんた達
私は、シスコンなのよ。」
と、開きなおっていた。

明日、離婚届を提出して
保険証を作ったり
名義を変えたりしなければ
と、思っていた。
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