やり直せる?
7▶▶今から

···ワクモ


父から
「たまには、母さんに顔を見せなさい。」
と、連絡がきた。

そう言えば年末に1日帰っただけだった。
仕事も忙しいが
母からのお見合い攻撃に
辟易していたのが本音だ。

母の誕生日も
何もあげてないことを思い出す。

拓斗の店に食事しにやってきた。

拓斗も嫁の佳英ちゃんとも
仲良しだ。
「なぁ、母親に何か贈り物を
しようと思っているのだけど
何が良いかな?」
と、訊ねると
「お前がか?」
と、拓斗
「ああ。年末に1日しか帰ってなくて
父親から連絡きたんだ。」
「まぁ、お前、仕事忙しいからな」
と、言われて
「それに、あれな。」
「あ~あな。」
と、話していると
佳英が
「ワクモに行けば。品揃え良いよ。
それに、妹がいるから見繕って
くれるはず。」
と、言うから
「ああ、それがいいわ。
可愛い娘だから、惚れるなよ。」
と、拓斗に言われて
「場所を教えて。」
と、言って教えてもらってから
明日行く事にして
カフェを後にした。

翌日、仕事帰りにワクモに行ってみる···

本当に色んな品がある

店の中では、
女性の人が接客をしていた
本当に綺麗だ
それと······笑顔に見とれてしまって

彼女が一人になった所で
声をかけて相談してみると
彼女から母の年や好みをきかれて
わかる範囲で答えると
何点か見つけてくれて
でも、俺自身にも見てほしいと
言われて、見るが
やはり、彼女の選んだ物が
目から離れずに
彼女にあなたが選んでくれたものを
頂きたいと伝えると
はにかんだ顔をして笑ってくれた。

母に渡すと
「あなたにしては、素敵な物を
ありがとう。大切に使わせて
もらいますね。」
と、嬉しそうにしていた。

彼女に報告したくて
ワクモに行き伝えると
すごく喜んでくれた。

俺は、彼女に選んで欲しくて
自分の部屋の物を見に行った。

彼女の笑顔に癒される
彼女が選んでくれた品物に癒される

そんな時に
店の窓から、彼女の頭をポンポンと
している男性が見えた。

男性の優しそうな顔に
胸が苦しくなり
拓斗の店に行き
愚痴を溢す。

やはり、俺は、恋とか愛とかには
向かないんだと
改めて·····思ってしまった。
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