やり直せる?

▶▶デート

12月·····

やはり、貴史は毎日忙しく
夜中に帰ることも多々
その上、忘年会や会食と····
翌朝近くに帰って来ることも。

その時は、自分のマンションに
帰るように貴史はしていた。

私も、かき入れ時で
バイトも二人入っている
二人とも洋介の知り合いみたいだ。

忙しい毎日の中、
笑顔で購入した商品を持って帰るお客様に
楽しみのお裾分けを頂いている。

そんな日々の中
12月24日は、貴史と約束をしている。

一週間中に会えずにいることも
多くなり、出来るだけLINEの
やり取りはしている。
疲れた····とか
会いたい···とか
紗英のご飯食べたい····とか
貴史のスーツ姿みたい···とか
癒されたい···とか
40過ぎた人のLINEか?
と、思うが二人は
それを楽しんでいた。

洋介もバイトの子の事も考えて
一週間に一日は休みを
交替で取れるようにしてくれていた。
疲れたら姉達のカフェで
簡単に済ませて····と

休みの日は、
自分の部屋の片付けをして
貴史のマンションに行き
片付けたり、ご飯を作ったり
貴史は、自分の事だけするように
言ってくれるが
手のこんだ片付けはしないから
大丈夫だと話す。

1週間の内
1日、2日しか会えないから
1日も会えない週もある。

24日、クリスマスイブ
少し早くに店を閉めた
19時···
着替えは持ち込んでいたから
簡単に化粧をして
貴史との待ち合わせ場所へ
「はいはい、恋人達の
待ち合わせね。行ってこい。」
と、あきれ顔の洋介。
でも····
「可愛いぞ!」
と、言ってくれた。

こんなさりげないとこが
たらしか?·····と
「ありがとう。」
と、言ってワクモを出た。
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