パトリツィア・ホテル
「い、嫌よ、そんなの。そんな場、私には無理……」

「何言ってんだよ。『Story Maker』の発案者が記念パーティーに参加しないでどうするんだって!」

「で、でも……」

「大丈夫! パーティーは盛り上がるだろうし、きっと楽しいぜ」


新宮くんは片目を瞑ってウィンクした。


「う〜〜」


私はどうも、彼のこの悪戯っ子な顔には負けてしまって、断ることができない。

そんな私を見て、彼は思い出したように手をポンと鳴らした。


「そうだ。パーティー当日は新聞記者も沢山来るから。咲ちゃんも、一躍、有名人だぜ!」

「えっ……」

「だから。パトリツィア・ホテルの新アトラクションの発案者として、新聞に載るかも知れないってこと!」


(え〜〜〜!)


私はあまりの驚きに、叫び声すらも声にならなかった。

そんな……私が、新聞に!?

そりゃまぁ、良いことで載るわけだから、鼻高々の名誉なことではあるけれど。

そんな突拍子もないこと……周りは一体、どんな反応をするのだろう。

私はハラハラで胸の中がおかしくなりそうで……だけども、これから起こる楽しい未来に対するワクワクも混在した、不思議な気持ちだった。
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