パトリツィア・ホテル
*
夏休みを間近に控えたこの時期には、期末テストが返される。
私も含めてみんな、結果に一喜一憂……なんだけれど、新宮くんはまるで当たり前のようにほぼ満点を取っていて。
やっぱり、学年トップの秀才くんは違うなぁ……なんて思っていた。
そんなこんなで迎えた、数学のテスト返しの時間。
みんなは特に、この時間を嫌がっていた。
「あぁ、嫌だ、嫌だ。俺、絶対に赤点だよ」
「ホント、もう、最悪〜」
教室中からそんな声が飛び交う中、高石先生は口を開いた。
「今回の期末テスト、一人だけ満点を取った者がいる」
すると、クラスはより一層にざわついた。
「マジで!? 誰だよ?」
「そんなの新宮に決まってるじゃん。何しろ、学年トップなんだし」
「そうだよな。新宮しかいねぇよな」
次々とそんな声が聞こえてきて……私もきっと、新宮くんなんだろうなと思った。
でも……あれ? 新宮くんも今回のテスト、何問か書けなかったって言ってたはず……。
そう思った次の瞬間。高石先生の放った言葉に私は耳を疑った。
「満点を取ったのは、島崎だ」
え、私? いや、そんな訳、ないよね?
先生の言葉にはクラスのみんなも、きょとんと意外な顔をして。
教室内の空気が一瞬止まった。
夏休みを間近に控えたこの時期には、期末テストが返される。
私も含めてみんな、結果に一喜一憂……なんだけれど、新宮くんはまるで当たり前のようにほぼ満点を取っていて。
やっぱり、学年トップの秀才くんは違うなぁ……なんて思っていた。
そんなこんなで迎えた、数学のテスト返しの時間。
みんなは特に、この時間を嫌がっていた。
「あぁ、嫌だ、嫌だ。俺、絶対に赤点だよ」
「ホント、もう、最悪〜」
教室中からそんな声が飛び交う中、高石先生は口を開いた。
「今回の期末テスト、一人だけ満点を取った者がいる」
すると、クラスはより一層にざわついた。
「マジで!? 誰だよ?」
「そんなの新宮に決まってるじゃん。何しろ、学年トップなんだし」
「そうだよな。新宮しかいねぇよな」
次々とそんな声が聞こえてきて……私もきっと、新宮くんなんだろうなと思った。
でも……あれ? 新宮くんも今回のテスト、何問か書けなかったって言ってたはず……。
そう思った次の瞬間。高石先生の放った言葉に私は耳を疑った。
「満点を取ったのは、島崎だ」
え、私? いや、そんな訳、ないよね?
先生の言葉にはクラスのみんなも、きょとんと意外な顔をして。
教室内の空気が一瞬止まった。