パトリツィア・ホテル
うそ……
ダブルベッドの件でびっくりしすぎて、それ以外の話が全く耳に入っていなかった。

「でも、私、何も準備できてないよ。水着もスクール水着しか持ってないし……」

慌てふためく私に勇人はニッと白い歯を見せた。

「大丈夫だよ。これから一緒に準備すれば」

「えっ、準備って……まさか、水着も?」

「うん、一緒に買いに行こう!」

「ええ〜〜!?それはやだ。恥ずかしすぎる!」


また顔を火照らす私に、勇人は悪戯っ子な笑みを浮かべた。

「そんなこと言ってももう、時間ないぞ。まぁ、俺は咲ちゃんのスクール水着姿見れたら満足だけど」

そして、白い歯を輝かせる。

う〜〜、勇人ってズルい。エッチなことを言ってる時でさえ、爽やかだなんて……

だけれど、明日のことだし、駄々をこねてごちゃごちゃ言ってる時間もなくて。

結局、私は彼と一緒に水着も含めた沖縄旅行の買い物に行くことになってしまった。




「どれに……しよう」

あまり刺激的なビキニはパス……だけれども、今時の水着はどれもこれも、多少なりとも刺激的で。

私にはどうも、決められなかった。

「咲ちゃんなら白が似合うと思う!パレオは水色のとか、どう?」

「う〜……」

何だかんだで勇人の方がノリノリで選んでいて、恥ずかしくて下を向いてしまった。

彼氏と一緒に水着を選んでいるカップルも何人もいるけれど、私はどうも、こんなシチュには慣れていない。
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