パトリツィア・ホテル
*
一夜明けて、準備が万全かどうかを確認する間もなく、私は早朝から勇人と空港にいた。
「ほら、勇人。早く!乗り遅れたらおしまいよ」
「大丈夫だって。まだ飛行機の出発まで一時間あるんだし」
「ダメよ!早く搭乗口に行かなくちゃ!」
旅行のワクワクから眠れなかった私は、国内便とは言え初めての飛行機に乗ることへの緊張も加わって、搭乗前からすでに殺気立っていた。
「やれやれ、咲ちゃんはせっかちだなぁ」
勇人はそんなことを呟きながら、眠そうに目を擦っている。
「せっかちにもなるわよ。こんなに急に出発することになって……」
本当ならもっと色々、イメトレとか必要だったのに……
って、昨日、旅行会社での話がちゃんと耳に入ってなかった私も悪いんだけど。
そんなことを考えながら、はぁっと溜息を吐いた。
「あ、ほら。もう搭乗口、そこだ。ラウンジで待ってようぜ」
勇人は搭乗口近くにある、高級感溢れるその部屋を指さした。
「えっ、ラウンジって……あんな高そうな部屋!?いや……私、この待合席でいいわ」
大きなガラス越しに飛行機の発着が見渡せる、搭乗待合室。
私には、これで充分だ。
一夜明けて、準備が万全かどうかを確認する間もなく、私は早朝から勇人と空港にいた。
「ほら、勇人。早く!乗り遅れたらおしまいよ」
「大丈夫だって。まだ飛行機の出発まで一時間あるんだし」
「ダメよ!早く搭乗口に行かなくちゃ!」
旅行のワクワクから眠れなかった私は、国内便とは言え初めての飛行機に乗ることへの緊張も加わって、搭乗前からすでに殺気立っていた。
「やれやれ、咲ちゃんはせっかちだなぁ」
勇人はそんなことを呟きながら、眠そうに目を擦っている。
「せっかちにもなるわよ。こんなに急に出発することになって……」
本当ならもっと色々、イメトレとか必要だったのに……
って、昨日、旅行会社での話がちゃんと耳に入ってなかった私も悪いんだけど。
そんなことを考えながら、はぁっと溜息を吐いた。
「あ、ほら。もう搭乗口、そこだ。ラウンジで待ってようぜ」
勇人は搭乗口近くにある、高級感溢れるその部屋を指さした。
「えっ、ラウンジって……あんな高そうな部屋!?いや……私、この待合席でいいわ」
大きなガラス越しに飛行機の発着が見渡せる、搭乗待合室。
私には、これで充分だ。