パトリツィア・ホテル
(可愛いなぁ、もう……)
幼い子供のような笑顔を浮かべる彼を、思わずじっと眺めてしまう。
折角、飛行機が間近で見れる場所にいるのに、私の目にはキラキラとはしゃぐ勇人しか入らなくて……ちょっと小憎たらしいところもつい、許してしまえて。
(ずるいなぁ……こいつ)
私は彼の横顔に、そんな声にならない言葉を呟いたのだった。
*
「あっ、すごい……ねぇねぇ、お母さん。咲ちゃんだぁ!」
無邪気な彼に見惚れる私の耳に、小さな女の子の弾んだ声が入った。
「えっ、私?」
突然に呼ばれた自分の名前に驚いて振り返ると、初めて見る女の子が、やはり目をキラキラと輝かせてこちらに走ってくる。
(あれ……どこの子だろう?会ったこと、あったっけ?)
私は少し首を傾げて、その女の子を迎えた。
「すごい、すごい……本物だ!新聞で見たよりも、もっともっと可愛い!」
女の子のその言葉に、はっとした。
(そっか、そう言えば……私、『Story Maker』の発案者として新聞にも載ったんだっけ)
全くその自覚はなかったんだけど……私、今ではちょっとした有名人だったんだ。
「握手……してもらっていいですか?」
「え、ええ……私で良ければ」
「やった!嬉しい!」
少し戸惑いつつも握手をすると、その子は顔を真っ赤にしながらも白い歯を見せて喜んでくれた。
幼い子供のような笑顔を浮かべる彼を、思わずじっと眺めてしまう。
折角、飛行機が間近で見れる場所にいるのに、私の目にはキラキラとはしゃぐ勇人しか入らなくて……ちょっと小憎たらしいところもつい、許してしまえて。
(ずるいなぁ……こいつ)
私は彼の横顔に、そんな声にならない言葉を呟いたのだった。
*
「あっ、すごい……ねぇねぇ、お母さん。咲ちゃんだぁ!」
無邪気な彼に見惚れる私の耳に、小さな女の子の弾んだ声が入った。
「えっ、私?」
突然に呼ばれた自分の名前に驚いて振り返ると、初めて見る女の子が、やはり目をキラキラと輝かせてこちらに走ってくる。
(あれ……どこの子だろう?会ったこと、あったっけ?)
私は少し首を傾げて、その女の子を迎えた。
「すごい、すごい……本物だ!新聞で見たよりも、もっともっと可愛い!」
女の子のその言葉に、はっとした。
(そっか、そう言えば……私、『Story Maker』の発案者として新聞にも載ったんだっけ)
全くその自覚はなかったんだけど……私、今ではちょっとした有名人だったんだ。
「握手……してもらっていいですか?」
「え、ええ……私で良ければ」
「やった!嬉しい!」
少し戸惑いつつも握手をすると、その子は顔を真っ赤にしながらも白い歯を見せて喜んでくれた。