パトリツィア・ホテル
(助かった……生き返る……)

私は島に少し入った木の陰で、溜まりに溜まった用を足した。

よく考えると、恥ずかしいことこの上ないけれど……そんなことも言っていられない。

それに、こんなことを知ってるのは、私とあのインストラクターだけだし……。

彼にお礼を言って、勇人達の元に戻ろう。

そう思って私は、木の陰から砂浜に出た。

「あれ……あの人は?」

どこに行ったんだろう……インストラクターが見当たらない。

私は不思議に思って、砂浜へ歩を進めて……
突然に、背後に気配を感じた。

「えっ……?」

それは、太い腕を伸ばして後ろから強引に私を抱き寄せ……ごつごつした手が無理やりに、トップ水着を剥ぎ取ろうとした。

「キャアァァー!」

何……何なの?

私の理解が追いつかない……でもそいつは容赦なく私を砂浜に押し倒して。

私の両腕は、ガッシリとそいつの両手で固定された。

「いや、何なの!?離してよ!」

必死にその手から逃れようとする私は、ようやく、私を襲っている奴の顔を確認した。

それは……顔を歪にゆがめて気持ち悪い笑みを浮かべているけれど。

私をこの無人島まで引っ張って来てくれた、インストラクターだったのだ。
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