パトリツィア・ホテル
「どうして……やめてよ!」

「へへっ、また引っ掛かったな。馬鹿な女を無人島に連れ込むの、クセになるぜ」

そいつは歪めた口角をニヤリと上げて……

(えっ……?)

恐怖のあまり、私の背筋は凍りついた。

「スキューバのインストラクターなんてやってるとよぉ、女がひょいひょい、付いて来るんだよな。誰もいない無人島まで……そんで、犯してやんの。最初は嫌がっているけど、気持ち良くしてやっから。みんな、満足して帰って行くのよ」

「は?訳、分かんない。気持ちいいわけ、ないでしょ!」

私はありったけの力を込めて、この男の手を逃れようとする……
でも、本気で押さえつける大男の力には到底敵わず、力いっぱい押さえ込まれた。

思い切り睨みつける私を、嘲るようにそいつは笑った。

「ははっ、お前、あの調子付いてたパトリツィアの坊主の女なんだよな。いい気味だ!それを犯せるなんて、ますます興奮するぜ。顔はめちゃくちゃ、可愛いしよ」

「やめてよ!あんたなんて……」

「ごちゃごちゃ、言うな!」

その瞬間……私の頬に鈍い痛みが走った。

殴られた……そのことに気付いたのは、その数秒後のことだった。

「パトリツィアの坊主……いけすかねぇんだよ。だから、その女を犯してやんの。誰にも告げ口できないほどに嬲ってな……へへへっ、動くんじゃねぇぞ」

何て奴……嫌だ、嫌だ。こんな所で、こんな奴に犯されるなんて、私……
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