パトリツィア・ホテル
*
〜回想は終了して……応接室にて〜
「まさか、そんなことが……」
呆気に取られる私達に、彼女は邪悪な笑みを浮かべる。
神澤さんは書類を改竄して審査を通した。
私達の前で、はっきりとそう言った。
信じられない。本当に信じられないことなんだけど。
もし、それが本当だとしたら……
「不正融資ね」
応接室のドアをギィッと開けて入ってきた女性が、凛とした声で言い放った。
「はぁ……誰ですの? 関係ない人は入って来ないで下さる……」
「関係なくないわ!」
彼女の突然の登場に眉をひそめる神澤さんに、私はきっぱりと言った。
「だって、この方こそ、旧姓『新宮』亜紀さん……勇人の実のお母さんなのよ」
「えっ……」
「何だって……!?」
突然の出来事に神澤さんはひどく驚愕した様子で……
勇人も目を見開いて、放心状態になっていた。
「お母さん? どうして……?」
勇人はまるで真っ白になっているようで、必死で言葉を探していたけれど。
「勇人……今まで、本当にごめんなさい。事情は後でじっくりと話すから……今はまず、この事態を収拾しましょう」
彼女は穏やかにそう言って、真っ直ぐに神澤さんを見据えた。
〜回想は終了して……応接室にて〜
「まさか、そんなことが……」
呆気に取られる私達に、彼女は邪悪な笑みを浮かべる。
神澤さんは書類を改竄して審査を通した。
私達の前で、はっきりとそう言った。
信じられない。本当に信じられないことなんだけど。
もし、それが本当だとしたら……
「不正融資ね」
応接室のドアをギィッと開けて入ってきた女性が、凛とした声で言い放った。
「はぁ……誰ですの? 関係ない人は入って来ないで下さる……」
「関係なくないわ!」
彼女の突然の登場に眉をひそめる神澤さんに、私はきっぱりと言った。
「だって、この方こそ、旧姓『新宮』亜紀さん……勇人の実のお母さんなのよ」
「えっ……」
「何だって……!?」
突然の出来事に神澤さんはひどく驚愕した様子で……
勇人も目を見開いて、放心状態になっていた。
「お母さん? どうして……?」
勇人はまるで真っ白になっているようで、必死で言葉を探していたけれど。
「勇人……今まで、本当にごめんなさい。事情は後でじっくりと話すから……今はまず、この事態を収拾しましょう」
彼女は穏やかにそう言って、真っ直ぐに神澤さんを見据えた。