カタブツ御曹司と懐妊疑惑の初夜~一夜を共にしたら、猛愛本能が目覚めました~


◆ ◆ ◆

朝食を終え、私と隼世さんはなんとなく隣り合ってリビングのソファに座り、映画を見て過ごしていた。

午前九時。
彼の様子が、朝から少しおかしい。

スクリーンに視線は向いているもののぼんやりとした目をしており、心ここにあらずといった感じだ。

昨日はテキパキと同居の案内をしてくれて、ここでキスまでしてくれたのに。進展したと思ったらいきなり停滞している。

……そうだった、キスしちゃったんだっけ。

指先で唇に触れたくなるが、グッとこらえて、秘かにペロリと舐めてみる。

優しいキスだった。力が強いのに、すごく手加減してくれた触れ方で、このソファから夜景が見えて、ロマンチックでうっとりとしたっけ。
今思い出しても、胸が高鳴る。

また、したいな。

キスだけじゃない。デートに出掛けたり、もっと将来の話をしたり、仲を深めるためにやれることはたくさんある。
……今日から生理になってしまったから、私の場合はあと四、五日、体の関係にはなれないけど。

でも結婚するなら、二週間後にはそういうのを全部済ませた関係になっていないとダメだよね?
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