カタブツ御曹司と懐妊疑惑の初夜~一夜を共にしたら、猛愛本能が目覚めました~

嘘だろ?と柄にもなく動揺し、持つ手が震えてボタボタとコーヒーが床に落ちていく。

……待ってくれ、いろいろとあり得ない。

課長の立場で、しかもここで修行させてもらっている御曹司の身分なのに。
面倒を見てくれている社員に告白するなんて、とんでもないセクハラじゃないか。恩を仇で返したようなものだ。

というか、そもそも俺は、星野さんのことをそういう意味で好きだったのか?

まったく自覚がなかった。仕事上では唯一いい関係を築けている相手なのは確かだが、恋愛という意味で同じ職場の女性を好きになるなんて自分では考えられないことだ。

……いや、おかしくはないか。彼女は優しく、仕事もでき、容姿も俺の好みと言っていい。
どこにも文句はないし、かわいらしいと感じていたのは事実だ。
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